タープ泊を1年やって気付いたメリットとデメリット

テント・タープ

皆さんこんにちは、亀ちゃんです。

僕が『タープ泊に挑戦したいな』と思ってDDタープ4×4を購入して1年が経ちました。

数えてみたら冬7回、春2回、夏2回、秋はゼロ。(うち、雪中2回、雨に降られたの3回。)と言う事で、月1ペースではあるんですけどオールシーズン、全天候で使ったと言って良いんじゃないかと思います。

で、僕の動画でタープ泊をすると「過酷なキャンプに挑戦しますね」とコメント頂くことがあるんですけど、実際過酷なのか?テント泊と比べて何が違うのか?

あとはタープのサイズ感や使い勝手的な事も含めてレビューをしていこうと思うので、タープ泊に興味があって、今からチャレンジしたいなと思う人の参考になれば良いなと思います。

タープ泊に挑戦したきっかけ

まず、タープを購入した理由は、1年前に『徒歩キャンプをしたい』と思って、身軽にキャンプするならタープだろう。と思ってDDタープ4×4の購入を決めました。その時の「DDタープを選ぶ」動画を作ってますので、そちらと対比してご覧になっていただけると楽しいかもしれません。

で、サイズ選びについては、チャンネルのコミュニティで3m四方、3.5m四方、4m四方のそれぞれの長所と短所のアンケートを取って、そしたら1000票以上の投票を頂いて、その中で居住性と耐悪天候性を考えたら最初は大きい方が良いよと教えていただいて、4×4を選んだ経緯があります。

タープ泊に挑戦してどうだったか?

まず最初に、ちょっと誤解を解いておきたくて(笑)

動画にコメントを頂いたり、キャンプ場で視聴者さんにお会いした時に『過酷ですね』とか『凄いですね』と言われるんですけど、やってる本人はタープ泊に対して特別過酷なイメージは持っていなくて、むしろテントより『楽ちんだから』と思ってタープ泊をしてる事が多いです。

もちろん、挑戦し始めたころは『過酷』なイメージがありましたけど、実際にタープ泊をやってみたら『それほど大変でも無かったな』というのが正直なところです。

と言う事で、まずはタープ泊の『楽ちん』な点、言い方を変えればタープ泊のメリットだと思ってる点を解説していきます。

『設営』が楽ちん

まず一つ目は、何と言ってもテントに比べて設営が楽ちんってことです。もちろん張り方にもよってはテントよりも手間がかかる場合もありますけど。例えば、『ピラミッド張り』なら、ポール1本、ペグ3本あればロープ無しで、慣れれば数分で設営が出来てしまいます。

まぁワンポールテントと比べても設営が早いかと言われると競るところがありますが、準備物の数とか、撤収の速さ、帰ってからの片付けを考えるとタープ泊の方が楽ちんだと思います。

準備物が少ない

と言う事で、2つ目のメリットは『準備物が少ない』です。

テントで、例えばパンダTCでキャンプする場合、テントの他にグランドシート、屋根が無いのでタープも張りたい、コットも置きたい、と準備物が増えるんですけど

タープ泊の場合、例えば僕の一番好きな張り方の『ビークフライ』は、タープ1枚でシェルターとグランドシートと屋根というか雨除けというか、その3役が熟せてしまうので、持って来る道具が少なくて済むんですよね。

テントとタープとグランドシートがタープ1枚になるって、かなりの荷物削減ですよ。

で、ガイロープとかペグとかポールは要るんですけど、そういう基本的な道具ってタープだろうがテントだろうがいつも持って来る物なので、タープ泊だからと言って特別他に何かを用意物も無いんですよね。

なのでタープ泊をするようになってから、『軽量』というより、どちらかと言うと『準備が楽』ってイメージに変わっていきましたね。言葉は似てるようでちょっと違う。

思い立ってキャンプに行きやすい

で、準備物が少ないってことは『思い立ってキャンプに行きやすい』んですよね。

パッと、『あ、明日キャンプ行ける!』とか『今から行こう!』ってなった時に、タープなら準備物が少ないので思い立ってキャンプに行きやすいんですよね。

『今回はどのテント張ろうかな、タープはどれにしようかなかな…忘れ物しそうだな…』とか考えずに『とりあえずタープ持って行って、アレンジ張りは現地で考えよう。』みたいな軽いノリで勢いでキャンプに行きやすいです。

見た目より『居住性』が高い

で、軽いノリでキャンプに行ける割にはタープ泊は『居住性』が高いです。テントより高いとは言いませんけど、見た目より『下がらない』と言った方が良いかもしれませんけど。

『楽チン』だっていうメリットの所でも触れましたが、4m四方のタープなら張り方によってはフルクローズ出来るのに、中にコットまで置けるほど空間が広いアレンジもできて、テントと比べて居住性があまり変わらないんですよね。

なので、僕のタープ泊の動画を見てると、幕内で使ってる道具がテント泊の時と変わらないんですよね。幕はタープなんだけど、テーブルとかクッカー類を小さくする、軽くすることは希で。タープの下でハンギングラックとかガスコンロを普通に使ってたりしますからね(笑)

もちろん、徒歩キャンプとか自転車でタープ泊をするなら軽量に切り替えますけど、車で行く分には使う道具は変わらないです。

あと、これは個人的な話になるんですけど、皆さんはキャンプの道具ってどんな感じで収納というか、格納してますかね?僕は、幕内で使う道具とか、いつも使う道具って決まったコンテナやバッグに入ってて『キャンプセット』みたいになってる。

なので、いつものコンテナと、収納バッグと持って行けば、あとは幕を選ぶだけって感じです。

だから『思い立ってキャンプ行こう』となった時は、そのキャンプセットとタープ1枚だけ摘まんで行けば居住性というか快適性を落とさずに、キャンプに行ける体制になってます。

『後始末』も楽ちん

で、タープは片付けも楽ちんです。圧倒的にテントより楽。

設営と同じで道具の点数が少ないのはもちろんですけど、特に撤収時に雨が降った時とか雪中キャンプでグッチャグチャになってる時は完全にタープを片付ける方が楽です。

テントだと、『うわーテントもタープもグランドシートもぐっちゃぐちゃだぁ』みたいな感じで現実に戻されるんですけど、タープなら1枚なのでグルグル巻きにしてビニール袋に突っ込むだけで終わるので早さが段違いです。

で、家に帰って来てからも1枚しかないので、ちょっと天気の良い日に駐車場とか車庫に広げておけば少ないスペースで乾かせるし、乾かして畳む労力もタープの方が圧倒的に少ないです。

過酷、軽量と言うより『手軽』

と言う事で、タープ泊の魅力というかメリットをお話してきましたが、どちらかと言うと『過酷』『軽量』なイメージでは無く『手軽』にキャンプが出来る点が最大のメリットかなと今は考えています。

同じキャンプでもその時によって気分が違う時ってありますよね。

ガッツリ設営してどっしりキャンプしたい時もあれば、突然キャンプに行きたくなって、サクッと景色の良い場所に設営して、とにかく呑みたい時もあれば。そんな時はタープといつもと変わらないキャンプ道具だけ積んで、『手軽なキャンプ』を求めてタープ泊をしているることが多いです。

タープ泊の微妙なところ

で、次は1年間タープ泊を使って来て『微妙だな』と思ったところを話していきます。

まず最初に僕がタープ泊を始めたキッカケは『徒歩キャンプがしたいから』だったんですけど、じゃあ何回徒歩キャンプでタープを使ったのか数えてみると…実は1回しか使ってない。

で最近は徒歩キャンプだけじゃなくて、同じ軽量のジャンルで『自転車キャンプ』にも挑戦しましたけど、その時もタープは使ってない。

なので、ここからはなぜ『軽量キャンプでタープを使わなかったか?』その理由も含めてタープの微妙な所を掘り下げて行こうと思います。

ポールの長さがシビア

タープを張る時はポールが必要です。

まぁ木からロープで吊り下げたり、ロープを渡したりする方法もあるんですけど、キャンプ場に誂え向きの木があるかどうか行かないと分からないし、タープ泊を始める人はポールを使う人が多いと思うんです。僕も未だにそうなんですけど。

で、タープって色んなアレンジ張りのバリエーションがあるんですけど、綺麗に張りたい時は、その張り方に応じた長さのポールを用意しなきゃいけないんです。例えば4m×4mのビークフライなら210cm、ステルス張りなら155cm、ピラミッド張りなら170cm、ダイヤモンドなら240cmと決まってる。

もちろん、1㎝単位で正確な長さのポールを用意しなくても張れることは張れるんですけど、ピラミッドとかビークティピーとか、フルクローズ出来るかつ、居住性も良いような複雑な張り方をする時は誤差10㎝以内くらい長さを合わせてあげないと上手く張れないことがある。

で、僕は残念ながら組み立て式のポールしか持っていなくて、要するに30㎝単位でしか長さを合わせられなかったので、結局張り方が限られてワンパターンになったりする。

それに組み立て式のポールを徒歩キャンプに行こうとすると、逆に嵩張ってしまって、他に持っている軽量テントと天秤に掛けた時に、テントで良いやと、タープを選ばないことが多かった。

ポールを持って行く煩わしさについては、タープのデメリットという、僕が伸縮ポールを持っていなかったり、ロープワークのスキルが無かったりするからかもしれないんですけど。

特に伸縮式のポールを持っていれば徒歩や自転車でキャンプをした時にもっとタープが選択肢に入って来たんじゃないかなと思い返しています。

環境ガチャに弱い

特にタープは風に弱い。

テントなら補強のガイロープを張るループが沢山ついてて、風の強さに応じて控えのロープを増やせばいいけど、タープだとそもそも、そんなに沢山控えを張れない。あとどうしても風をモロに受けるような張り方になるので、どんな張り方をしてもテントより風には弱くなる。

なので『徒歩キャンプにキャンプ行こう!』と何日も前から計画を立てていたとしても『ちょっと風が強いな』と思った時は、テントに切り替えたり、『やっぱり車で行こう』となることが何回かありました。

まぁ『環境ガチャ』というか、悪天候の中でどう設営するとか、そういうのも含めて楽しめるならOKなんですけど、『天気がどうなるか分かりません。行ってみないと風の強さも分かりません』みたいな状況だとテントを選ぶ人ことが多いんじゃないかなと思う。

蚊帳が無い(工夫が必要)

タープの最大の弱点は?と聞かれると『蚊帳が無い』じゃないかと。

冒頭で、タープ泊の回数で冬7回、春2回、夏2回、秋はゼロだったんですけど。まぁそもそもキャンプは虫が出て来る季節はツライっていうのは有るんですけど、特にタープは専用の蚊帳が売ってるわけではないので、Amazonでピラミッド型かツェルト型の蚊帳を別途買って、何処かから吊るすしかないんです。工夫が必要ってことです。

で工夫が必要なのは良いんですけど、蚊帳を入れるとなるとタープの張り方が有る程度決まっちゃうんですよね。たいていAフレーム張りになっちゃう。前にビークフライに蚊帳を入れようと四苦八苦したことがあるんですけど、居住性がめっちゃ悪くなるみたいな。

蚊帳の代わりにインナーテントを張るとかポップアップ式の蚊帳でも良いんだけど、それならテント張るかなぁとか思ったりして、夏場にタープ泊をあまりやらなかった理由だったりします。

なので僕の中でタープ泊って虫の居ない、冬、春がシーズンかなってイメージになりましたね。もとももとキャンプのハイシーズンと被るっていう元も子も無い話もあるんですけど、なので絵面的に過酷で寒そうみたいな印象を持たれてしまったのかもしれません。

サイズによる向き不向きがある

タープの一番の面白みは『色んなアレンジ張りが出来る』ことだと思うんですけど。

そのアレンジにも向いてるタープのサイズがあって。『この張り方がしたいなら〇mだよね』っていう感じで、持っているタープのサイズでだいたい出来ることが決まっちゃうんです。

で、タープを買う時にチャンネルコミュニティでサイズ感のアンケートをとったんですけど、本当にその通りでした。軽く紹介しておくと

3×3の特徴
GOOD
・軽い、ザックひとつならおすすめ
・ダイヤモンド張りにピッタリ
BAD
・ハンモック泊には小さい
・フルクローズには小さい
・色んな張り方をしたいなら小さい

3.5×3.5の特徴
GOOD
・ソロなら丁度良い大きさ
・ステルス、マンタフライ、パスファインダーOK
BAD
・もう少し広くてもよかった(4×4所有者)

4×4の特徴
GOOD
・どの張り方をしても広く使える
・楽勝でコットが入る
・悪天候に強い
BAD
・張り方によっては持て余す
・ダイヤモンド張りには大きすぎる
・畳むのが大変、重量体積大

で、僕は4×4を持っているんですが確かにこの通りだと思いました。

特に、4mでダイヤモンド張りをしようとしたらポールの長さは230cm。張れなくも無いけど、手持ちのポールで大丈夫?折れない?みたいな。ということで結局張ったことがありません。

かと言って、3mのタープでビークフライとかビークティピーみたいなフルクローズ出来るアレンジをしようとすると寝るスペースなんて殆ど無かったり。

まぁ色んなサイズが売ってるので、各サイズ揃えれば解決するんですけど。1つのサイズでは出来ること、というか遊び方の向き不向きがあるよ。と言う事ですね。

サイズのアンケートをとった時に『他のサイズが欲しくなる』と聞いてましたが、確かにその通りでした。

今は4mしか持ってるんですけど、3mのタープと伸縮ポールがあれば、もっと気軽に徒歩に自転車に行きやすくなるんじゃないかと妄想が膨らんでいるところです。

タープ泊を始めたい人はどうしたら良い?

ということで、1年間使って来たタープのメリット・デメリットを紹介してきましたが、仮に『今からタープ泊に挑戦したい』と思っている人が居て、僕がアドバイスするとしたらどうこたえるか?を最後にまとめて終わろうと思います。

まず『何がしたい』か

まず、『何がしたいか?』だと思います。

徒歩キャンで使いたいのか、車のキャンプしかしないのか、軽量がしたいのか、手軽にキャンプしたいのか?でお勧めするものが変わって来ると思います。

『車で手軽に』キャンプがしたい

例えば、車で手軽にキャンプがしたい。人であれば、僕は4m×4mを推します。

ビークフライ、ビークティピーみたいなフルクローズが出来たり、中にコットも置けちゃうアレンジなら手軽にキャンプに行けて雨が降ってもへっちゃらと、居住空間も広くてテント泊と遜色ありません

ちょっとした『キャンプ慣れしてます』感を出しつつも、実はテントの時と快適性も変わらないので、『思い立ってキャンプに行くことが多い人』『車がメイン』な人なら4mがお勧めかなと思います。

『徒歩』や『自転車』で使いたい

次に、『徒歩キャン』がしたい!のでのであれば3m×3mか3.5m×3.5mを推します。

どっちなの?と言われると、Twitterとか界隈の雰囲気を見ていると、タープ泊に慣れてより軽量を目指す人はより小さいタープを使う傾向にあると感じています。

ただ、ポールについては伸縮式の物があるのと無いのとではアレンジのバリエーションが全然違うので一緒に検討してみてください。

現地で枝を拾うっていう手もあるんですけど、タープのサイズが大きくなればなるほど、必要なポールの長さも長くなるし、キャンプ場によっては1mの枝を探すの難しいって時もあるので、そこは予算が合えばということで。

あとハンモック泊とかブッシュクラフト的な使い方もあるですけど、僕はまだやったことが無いので、今の段階ではこんな感じです。

タープ泊楽しいです

と言う事でタープ泊を1年やって気付いたメリットとデメリットをまとめてみました。

これ公開日が3月なんですけど、これから夏に入る前までは虫も少なくてタープ泊に向いてる時期だと思いますので、興味があるかたは挑戦してみては如何でしょうか!

亀ちゃんの外あそび

亀ちゃんの外あそび

『こんな田舎出て行ってやる』と一度は富山を出たものの、その魅力を再認識しUターン移住した管理人が、富山のアウトドアライフに関する知識や情報を発信しているブログです。

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