銃刀法違反で捕まるのはキャンプ・釣りの刃物放置が8割!

マナー・法律

『いえす、ナイきゃん』皆さん今週もお仕事お疲れ様でした。

ということで(笑)皆さんこんにちは、亀ちゃんです。

夏も終わって秋と、本格的な行楽シーズン、アウトドアシーズンの到来を迎えようとしていますが、今回の記事では『アウトドアと刃物』について下手すると銃刀法違反、または軽犯罪法違反のお世話になってしまうよ。

と言う事を前回沢山の反響をいただいた『【マジで捕まるよ】意外と知らないキャンプ用ナイフ&斧の落とし穴』の記事の内容のおさらいと、最新の検挙事例、アップグレード情報を加えて再度注意喚起していこうと思います。

都内の銃刀法違反の8割がキャンプ、釣りの「置き忘れ」

まず、ちょっと共有しておきたいニュースを見かけたので最初に紹介しておきます。

2022年8月17日、つい先日の読売新聞なんですけど、昨年2021年中に東京都内で銃刀法違反容疑で摘発されたのは1041人だったそうです。1日3人くらいのペースで摘発されてるってことなので物騒だなぁと思うわけですけど。

実はこれ、キャンパー、釣り人と密接に関わっている話で、摘発されたうちの約8割の863人が、キャンプや釣りで使った刃物を車内やバッグ内に入れっ放し、置きっ放しにしていて摘発されていると報じています。

参考記事:都内の銃刀法違反、8割はキャンプ・釣り後の「置き忘れ」

ビックリしますよね。都内で銃刀法違反で摘発された8割はキャンパーと釣り人ってことです。

もちろん、所持理由はもしかしたら単なる言い訳かもしれなくて、彼らが本当にキャンパーなのか、釣り人なのかは分からないですけど、8割っていう数字は『知らなかった』で済ますには大きすぎるんじゃないかなと思います。

そしてニュースには”こうした刃物は、職務質問での所持品検査や交通違反の際の警察官とのやり取りで見つかる場合が多い。また殆どの所持者は放置が銃刀法違反に当たる事も知らないケースが多い”と締めくくられています。

なので、キャンプブームが終焉したのか、まだ続くのかは分かりませんけども、ブームの過熱だけが先行してしまって刃物の取り扱いや知識については、まだまだ追い付いていないのが現実なのかなと思った次第です。

『刃物』はキャンプ当日以外は家に保管しよう

キャンプの刃物で捕まらないためには?

これに関しては、

①刃物はキャンプ当日に準備する
②帰ってきたら最優先で片付ける
③家に保管するのが『普通』

この3つに尽きると思います。

前の刃物に関する記事でも沢山のコメントを頂きましたけど、キャンプや釣りみたいなアウトドアを趣味にしていると、どうしても『刃物は凶器になりえる』という一般人の感覚からズレてきて『コレくらい小さい刃物なら』とか『いつも使ってるし』みたいに変に慣れてしまって、車内に置きっ放しにしたり、鞄に入れっ放しにしてしまいます。

僕も結構やりがち。車に積みっ放しにしたいのは分かる。どうせ今週末キャンプ行くんだし~と思ってると、やられちゃう。スーパーの駐車場とか量販店の駐車場で職質されるパターンが多いそうです。

でも自分がアウトドアをしないとしましょう。まぁ僕たちキャンプで刃物の扱いに慣れ切ってしまっていうるので難しいかもしれませんが…

仮にキャンプや釣りをしないとして、たまたま乗り合わせた車にナイフや斧が積んであったらどう思いますか?『コイツやべぇな』って普通だったら感じると思うんです。

刃渡り6㎝以下でも軽犯罪法違反になりかねない

銃刀法違反は刃渡り6㎝より長い刃物を正当な理由なく携帯するのを禁止する法律なんですけど、刃渡り6㎝以下であっても同じように正当な理由なく隠し持っていると今度は軽犯罪法に違反してしまう場合があります。

①マルチツールナイフ
→よく釣りに行くから…×
②ハサミ
→買った服や靴のタグを切って直ぐに着たいから…×
③マイナスドライバー、バール
→住居侵入の指定侵入工具…×

『正当な理由』でも公共交通機関に持ち込む時は注意!

もう一つ、気になったニュースを紹介しておきます。

それは公共交通機関への刃物の持ち込みです。徒歩キャンプ、登山、色々なケースが考えられると思います。

で、気になったニュースって言うのが、2022年8月26日のYahooニュースです。つい最近の話です。

参考記事:『電車内に刃物持った人』で棋院急停止騒ぎ すし職人、床に落とし

というニュースです。

これは仕事の都合で包丁三本を鞄に入れて電車に乗ってたすし職人さんが、何かの拍子で鞄から包丁を落としてしまった。それを見て驚いた乗客が非常停止ボタンを押して、周辺の乗客が逃げ惑い、将棋倒しにになるなど一時電車内がパニック状態になったというニュースです。

このニュースの結論を先に言えば、すし職人さんは「勤め先が変わって、以前の店から包丁を持ち出していた」と言う事で『正当な理由』が認められて立件はされず口頭注意で済んだそうです。実際40分ほど電車が遅れる大騒動になったわけですが、これはキャンパーにとって無縁ではない事件だなと思います。

『鞄から刃物落とすなんて…間抜けな…』と思うかもしれませんけど、すし職人さんも包丁を落とそうと思って落としてる訳じゃないと思うので、何の拍子でこうなっちゃうか分からない。今回はすし職人さんでしたけど、例えば徒歩キャンパーがリュックから上着か何かを撮ろうと思ったらバトニングナイフがポロっと落ちて他の乗客の目の前に落ちてしまった。有り得なくはない話じゃないでしょうか?

っていうのと

周りから見れば『刃物=凶器』と認識される可能性があるんだぞと、そう教えてくれてるニュースじゃないかなと思いました。

周りが板前さんだらけなら『おぉ良い包丁使ってるなぁ』ってなるかもしれません。キャンパーなら『うわっあのナイフ俺欲しい奴だ』ってなるかもしれないですけど、やっぱキャンプしない人からすると単なる凶器に思われても仕方ない。

そう思われる可能性があると理解しておいた方が良いでしょう。

自分の身を守るための『梱包』の大切さ

結果的に今回のすし職人さんが立件されずに済んだのは、包丁がちゃんと『鞘に収まってた』と、つまり梱包されていたことが一助になってるんじゃないかと。これ個人的な意見なんですけど。

他の動画で『公共交通機関(バス、電車)に刃物を持ち込む時の注意点』を解説してますけど、梱包は道具を大切に扱う目的の他にも、万一の時に相手を誤解させないための工夫というか、『正当な理由』にも繋がりますが自分が立件されないためにもなるなと再認識しました。

ちなみに刃物の『梱包』を簡単にお浚いしておくと

国土交通省に役に立つガイドラインがあります。『刃物をバス・タクシーの車内に持ち込む際の梱包方法についてのガイドライン』ちなみにJR各社も同じガイドラインに準拠しています。

刃物梱包の注意点(国土交通省ガイドライン)
梱包とは【直ちに使用できない状態】にすること
①しっかりシースを装着する
➡なければ段ボール等で刃先を包む
②刃物全体を包装や収納しておく
➡袋やケースに収納する
➡車なら刃物単体で積載しない。
➡キャンパーには普通でも一般人から見るとヤバイ
③すぐ取り出せない場所に仕舞う(頑丈な箱、鞄)
➡特にバックパック。見える場所にぶら下げない

今回のすし職人さんの件については、①シース、鞘に入れるは良かったけども、②、③をもうちょっと厳重にやっておけば落としても疑われない…もしくはそもそも鞄から落ちなかったのかなと思ったりします。

刃物=凶器の管理は面倒くさい

と言う事で、今回はキャンプ、釣りの刃物と銃刀法違反というテーマで

・都内の銃刀法違反の8割がキャンプ・釣り後の置き忘れ、放置である
・正当な理由で刃物を持っていても他人から見ると凶器に見える場合がある、そしてそれが電車を遅らせたり大事になる場合があると

言う事をニュースを引き合いにアップグレード情報を紹介してきました。

正直刃物の管理は面倒ですけど、やっぱり『キャンプをしない』『釣りをしない』人に目線を合わせて、面倒臭がらずに管理・保管・梱包するのが大事、というかそれしか無いのかなと思っています。

亀ちゃんの外あそび

亀ちゃんの外あそび

『こんな田舎出て行ってやる』と一度は富山を出たものの、その魅力を再認識しUターン移住した管理人が、富山のアウトドアライフに関する知識や情報を発信しているブログです。

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