罰金喰らうかも!?徒歩キャンパーが持って行ったらダメな道具

マナー・法律

こんにちは!亀ちゃんです。

今回は知らないと罰金喰らうかも?『徒歩キャンプで持って行ったらダメな物!』『罰金喰らうぞ!』

ということで【穏やかではないタイトル】なんですけど、

これはただ持ってるだけで罰せられる『怪しい白い粉』とかそういう類の物ではなくて、公共交通機関、『電車』や『バス』に持ち込むとことが規制されている危険物のことですね。

皆さん徒歩キャンプと言っても、家からキャンプ場まで全部歩きで行ける人って少ないですよね?電車乗り継いだり、バスに乗ったり、何かしらの公共交通機関を使うことが多いんじゃないかと思います。

『いやいや危険物なんて持ってないよ!僕は善良なキャンパーです!』と皆さん思うかもしれないですけど、

実は一般的に使われているキャンプ道具の中には、電車やバスで持ち込みが規制されてる物が結構あるんですよ。で、実際持ち込んでしまって高額な罰金を喰らってる人も居るので、知ってほいた方が良いよっていうお話です。

思い返してみればキャンプってナイフとか火器使いませんか?人によっては斧とか鉈を使いますよね?ガスとか。これキャンパーから見るとキャンプ道具なんですけど、端から見ると立派な危険物だったりするんですよね。

で、実際に乗り物によっては持ち込みが規制されてる場合があるんですね。

これ最近のキャンプ動画で少し触れたんですけど、結構反響があって『知りませんでした!』という方が多かったのでより詳しく解説しようと思ってまとめてみました!

今回調べた内容はJRや国土交通省のHPに載っているので興味のある方は見て頂きたいんですけど、まぁ分かり難い(笑)モヤっと書いてある感じですね。きっと『アレはダメなの?コレはダメなの?』ってなっちゃうんで、代わりに僕が徹底的に調べてみました。国土交通省にもにも電話かけたりもしました。

で、規制されてる物は色んな品目あるんですけど、全てに白黒つけると長くなるので、キャンプに関係ありそうなものだけをピックアップしてまとめていきます。

なので徒歩キャンプに興味ある方とか、特に火器、刃物選ぼうかなと思ってる方にはかなり参考になると思います。

電車(JR各社)の持ち込みルール

早速行きましょう。

まずは電車の持ち込み持ち込みルールを見ていきましょう。

この表は2016年にJRグループが手回り品ルール改正で発表した時の物です。

この改定は2015年6月30日に起きた東海道新幹線内での放火焼身自殺事件を受けてのもので、今まで持ち込み可能だった『可燃性液体』『高圧ガス』『可燃性固体』に大幅な規制がされています。

皆さん知ってましたか?僕は全く知りませんでした。というか自分から調べた人とか、たまたまニュース見てた人じゃないと気付きませんよね。こう言うのって。

で、この表見るとめっちゃキャンパーに関係あるなって思いませんか?僕はあれ?ランタンオイルは?アルストの燃料は?とかどうなんだろう?って考えちゃいました。

ただですね、この表って報道用の簡易的な表なので、なんかモヤっとしてるんですよね。なので色々調べてキャンプ道具に特化してまとめてみました。

分類

具体例

備考
可燃性液体

ガソリン、灯油
(オイルランタン類)

燃料用アルコール
(アルコールストーブ)

ライターオイル
(缶入り)

持ち込み禁止
液体そのもの

ライター
(オイル含む)

着火剤
(灯油沁み込み)


2kg以内
日常の用途に使用する小売店等で通常購入可能な可燃性液体を含む製品

高圧ガス

OD缶、CB缶

ガスライター


2L/2Kg以内
1缶2缶持って行く分には全く問題ない
可燃性固体 キャンプ用固形燃料


2kg以内

可燃性液体

一番注意したいのは『可燃性液体』です。簡易的な資料にはガソリン、灯油しか書いてないですけど、見落としがちなんですけどアルコールストーブに使う燃料用アルコールも『可燃性液体』です。

まぁ厳密に言えばガソリンや灯油って『可燃性』ではなくて『引火性液体』なんですけど、JRのHPの詳細なリストでは一緒くたにされてるのので『液体の燃料』は持ち込んだらダメという認識なんだと思います。

で、僕は最近徒歩キャンプをしたい!と計画してて徒歩用のキャンプギアをAmazonで物色してたりして、アルコールストーブを持って行こう!と思っていたんですが、アルストの燃料、燃料用アルコールは電車に持ち込んだらダメなんで選択肢から外さざるを得ないと、そう言う事なんですね。

ガス缶、固形燃料はOK

じゃあ熱源どうするの?

と考えた時、この表を見て持っていけるとなるとガス缶か固形燃料になります。どちらも2kg以内の規制がありますが、まぁ徒歩キャンプで2kgも持って行く人は居ないですよね。

もしくはアルコールストーブを使いたいなら現地で調達するってことになりますね。

オイルライターや着火剤は?

で、可燃性液体の欄でオイルライターと着火剤がOKってなってて、少しややこしいです。

これはライターとか着火剤みたいな『日常の用途で使用する量販店で通常購入可能な可燃性液体を含む製品』ならOK。ライターとか着火剤って100均でも買えますよね。買うのに免許が必要なものではないですからね。

でも可燃性液体そのものはNGです。容器が何であろうとダメです。例えばライターからオイルだけを取り出して容器に入れて持ち込むのはダメです。どんなに少量でもどんなに頑丈で厳重な容器に入れてもダメです。

ちなみに新幹線にウッカリと缶入りのオイルライターを持ちこんで6万円の罰金を喰らってしまった例もあるので、なかなか馬鹿にできない金額ですよね。

マッチや刃物はどうなってるの?

で、こんな話をしてると『アレはどうなんだ?』『コレはどうなんだ?』って浮かんできませんか?

幾らなんでも報道用の画像だけで品目が少なすぎます。

僕がすぐ頭に浮かんだのはマッチとか刃物類ですよね。着火剤、バトニングナイフとか手斧とかどうなんだと?どんどん膨らんできますよね。

刃物についてはこの次に解説する『バス・タクシー』に関わってくるのでそっちで説明します。

マッチについてはJR東日本の旅客営業規則に載ってたので紹介します。

分類 具体例 備考
マッチ類 安全マッチ
(マッチ箱の側面と摩擦しなければ発火しない)


3kg以内
(現在普通に使われているマッチ)

流化リンマッチ
(靴底や壁でも着火できる)

黄リンマッチ
(有毒で自然発火しやすい)

×
(世界的に製造中止)

マッチ類は大きく分けて2つの種類があります。

現在普通に使われている『安全マッチ』、これは飲み屋さんとかスナックにも置いてありますよね。これはマッチの箱の側面を擦らなければ発火しない安全なマッチなので3kg以内なら持ち込んでOKです。

マッチ3kgって凄いですよね。なかなかな絵面になると思うんですけど、これはOK。

で、マッチでも持ち込んだらダメなのが『流化リンマッチ』と『黄リンマッチ』という現在では世界的に製造中止になってる危険なマッチです。

昔、ルパン三世で次元大介が靴の踵とか壁にマッチを擦りつけて煙草に火を点けるシーンとかありませんでした?カッコいいなぁと思いながら家のマッチで柱にいくら擦りつけても着火しない。何故かというと、どこにでも擦りつけて発火すると危ないからで、今では製造中止になってまっせ。ということです。

今でも未使用品がフリマサイトとかで出てるみたいなんですけど、取扱注意の危険物になってますよ~ということです。

バスとかタクシーは?

さて、ようやく『JR』が終わりました。

次はバス・タクシーについて見て行くんですけど

『え~!電車と一緒じゃないの?』と思いますよね。はい、残念ながら若干違います。

でも大丈夫。JRより少し甘いです。

バス・タクシーに関しては『国土交通省』の『バス及びタクシーへの危険物の持ち込みの禁止について』というガイドラインが令和2年11月に制定されて道路運送法が改正されてます。違反した場合には20万円以下の罰金が適用されます。

これは平成30年6月に新幹線車内で発生した刃物による殺傷事件や2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を受けての改正だそうです。

出典:危険物のバス及びタクシー車内への持ち込みには罰則が適用されます(国土交通省)

で、これはJR各社と違ってこれしか資料がないんですよ。JRだと事細かに品目が書いてあるので照らし合わせられたんですけどね。

この図見ただけでは『じゃあガス缶は?』『固形燃料は?』さっぱり分からんのです。よく探したら文章が出てくるのかもしれないですけど、ちょっと探しても出てこなかったので『これは国土交通省に電話した方が早い』と思ってキャンプに関係ありそうな物だけ電話で確認したのでまとめます。

注意点

ただこれから解説する内容には注意点がひとつだけあって。

これは国土交通省の方にも言われたんですけど、定めたのは『最低限のガイドライン』であって利用するバス会社、タクシー会社によっては独自の持ち込み規定を定めている場合があるかもしれません。その場合はそちらを遵守してください。

ということです。

なので『国土交通省のガイドライン』だよということだけ念頭に置いて聞いて貰えればと思います。

早速行ってみましょう。

分類 具体例 備考
可燃性液体 ライター
燃料用アルコール
2L以下
漏れるおそれの無いもの
高圧ガス OD缶、CB缶
漏れる恐れの無いも
固形燃料 キャンプ用固形燃料

可燃性液体について

まずは可燃性液体について。

ライターはJRと同じで持ちこみ可で、JR各社と違うのは燃料用アルコールが持込めます。

ただし『2L以下であること』と。『漏れる恐れが無いもの』です。

燃料用アルコールを2L持って行くって人は居ないと思いますが、容器については注意しないといけませんね。でも容器は材質とか仕様が決まっているのか確認しましたが特に指定されませんでした。それよりも運搬で漏れない物、破損しない物に入れておく必要があります。

と言う事なので、もしバスだけでキャンプに行く!と言う場合はアルコールストーブを持って行けるかもしれませんね。

高圧ガス、固形燃料

続いて、高圧ガス、固形燃料について。

これもJR各社と同じくガイドラインではガス缶、キャンプ用固形燃料の持ち込みは可能になっています。

刃物について

で最後に待ってました『刃物』について。

なぜ最初に解説したJR各社で『刃物』を飛ばしたのかというと、JR各社は『刃物持ちこみ不可』としながらも【他のお客様に危害を及ぼすおそれがないように梱包されたものを除く】としてます。で、その梱包方法や持ちこみ可能な刃物かどうかは国土交通省のガイドラインに沿っているからです。

出典:鉄道車内への刃物の持ち込みを禁止する手回り品ルール改正について(JR西日本)

分類 具体例 備考
刃物

刃渡り6cmを超えない
(カッターナイフ等)


刃先をしまう。
ペンケースの中に仕舞う。

刃渡り6cmを超える
・バトニングナイフ
・調理用ナイフ
・斧、鉈

梱包が必要
(直ちに取り出せない状態にすること)
①鞘やケースに収納する
②刃物全体を包装する
③丈夫な鞄、箱に仕舞う
刀剣類(武器)
槍、なぎなた、あいくち、剣
×
持ち込み不可

で、国土交通省のガイドラインをまとめたのがこの表です。

判断の基準になるのは

判断基準
①『刃渡りが6㎝』を超えるかどうか?
②刀剣類かどうか?

です。

刀剣類は武器なので問答無用で持ちこみ不可です。

ではキャンプで使うバトニングナイフとか、手斧、鉈はどうなのか?ですね。刃渡りも6cm以上あるものがほとんどかと思います。

これ電話で聞いてみたんですけど、バトニングナイフも斧も、ガイドラインではちゃんと梱包して直ちに取り出せない状態であれば持ちこんでもOKと言われました。

具体的には

①鞘やケースに収納してあること。
これはシースですよね。ちゃんとしたシースが付いてない場合は、段ボール等で刃先を覆っておく必要があります。
②刃物全体を包装する
新聞紙等で刃物全体を包装する。簡単に取り出せないようにするってことですね。
③丈夫な袋や箱、鞄に仕舞っておく
持ち運ぶ際に刃物が飛び出さないこと。

どうでしょう?結構厳重な梱包が必要だなって印象ですね。

これ昔動画でコメント頂いたことがあるんですけど、『バトニングナイフカッコイイな』と思って、わざわざバックパックの見えるところに仕舞ったり差し込んだりしてるとダメです。

ちゃんと全体を包んで、まぁ新聞紙等って書いてあるんで布や袋でも良いので包んでおいて、バックパックの奥にすぐ取り出せない所に仕舞っておく必要があるってことですね。

知らないうちに『規制』は増えてる

と言う事でJR各社と国土交通省のガイドライン(バスおよびタクシー)を読み解いてきたんですが

『規制があること自体初めて知ったよ~!』

『何が持ちこめないかモヤっしてたのがハッキリした!』

と色んな方が居ると思います。もしかしたら今まで知らずに持ち込んでたよ!って方も居るかもしれないですね。

そういう僕も過去の徒歩キャンプで普通に電車にランタン用の灯油を持ちこんでたことがありました。コメント頂いて『え?』っと思って調べたから良かったんですけど。

この記事はは知らない人を責めているわけでは無くて『知らないうちに規制が出来てるよ』ってことを皆さんに知ってもらえたら良いなと思って作りました。キャンプ道具選びにも影響が出たりすると思うし、知らずにやっちゃって罰金喰らうような事がなくなれば嬉しいです。

亀ちゃんの外あそび

亀ちゃんの外あそび

『こんな田舎出て行ってやる』と一度は富山を出たものの、その魅力を再認識しUターン移住した管理人が、富山のアウトドアライフに関する知識や情報を発信しているブログです。

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