冬と夏のキャンプ道具の違い

雪中キャンプ

皆さんこんにちは、亀ちゃん(YouTube)です。

冬キャンプの装備を揃えたいけど、何をどのように揃えれば良いか分からない人が多いんじゃないかと思います。『もしかしたらテントから何から、冬用の物を揃える必要があるのか?』と思ってる人ももしかしたら居るかもしれません。

実際はそんなことなくて、僕は夏に使っている装備をベースに冬に必要な物だけを追加して冬キャンプ、雪中キャンプを楽しんでいます。その方がお金掛からないし、シンプルというか、家に置いておく場所も少なくて済むので助かっています。

と言う事でこの記事では、じゃあ『具体的に夏の装備に何を追加しているのか?』を詳しく解説してきます。

『冬キャンプにお勧めのギア』みたいな形で記事を書こうかと思ったんですけど、キャンプスタイルによって必要なギアが変わってくると思うので、夏と冬の違いを紹介した方が自分の装備に当て嵌めてイメージが湧きやすいんじゃないかなと思います。

*あくまで僕の場合です。富山県、岐阜県を中心に10℃~-10℃の温度帯でソロ、ワンポールテント、ロースタイルの冬キャンプをしています。

それでは行ってみましょう!

グリーンシーズン装備

まず、春夏のキャンプ道具を簡単に紹介しておきます。

小物関係は省いて、説明するのに必要最低限のシンプルな設営にしています。

こんな感じで、ティピーテントで地べたスタイル、もしくはロースタイルでソロキャンプしています。

テントはパンダTCで、タープというかフラップとして熱田野営具店のシルス170TCを連結しています。これで晴れても雨が降っても快適にキャンプが出来るスタイルです。

使っている道具も特に珍しい物があるわけではないです。

グリーンシーズンのキャンプ道具構成
・テント
・タープ
・焚き火台
・メインテーブル

・サブテーブル
・チェア

・ハンガーラック
・蚊帳
・キャンプマット

冬専用の追加装備

冬キャンプ仕様に変更する前に冬専用の追加装備を全部並べてみました。

多いですか?少ないですか?

感想は人それぞれだと思いますが、基本的に道具の入れ替えは無く『追加で設営するもの』ばかりです。

ストーブを持って行く人はこれに薪ストなのか石油ストーブなのかが追加になるんだと思います。

で、ココで広げたまま紹介しても分かり難いと思うので、実際に実装してから個々に解説していきます。

冬装備設営後

では、冬専用の追加装備を実装してみましょう。

見た目に結構変わったような、変わってないような。やっぱり変わってないような。

順番に見て行きましょう。

焚き火台周り

一番目についた違いは焚き火周りですかね。

大型風防

焚き火台の後ろに大型風防版が追加されてます。これは冬専用の追加装備です。

これはキャンプグリーブの風防です。

Youtube動画『冬キャンプの落とし穴』中で、冬の焚き火はそんなに暖かく無いと説明してるんですけど、風防付けるのと付けないのとでは焚き火の暖かさが全然違います。風防なので火も安定するし、熱が反射して届く距離が伸びる感じです。

帆布の焚き火幕もあるんですけど、金属じゃないとあまり熱を反射してくれないので、買うなら金属製がお勧めです。

で、焚き火台はパチグリル使っているんですけど、先日の初キャンプの道具を使った2周年キャンプでUCOちゃんの調子が良かったので冬はそっち試してみようかな?とも思っています。

着火剤

ほぼ冬専用の装備です。

夏場はあまり着火剤を使う事が無いんですけど、冬は寒いので手っ取り早く火を付けるためにガンガン使います。

今持って来てるのは『文化焚き付け』ですけど、固形燃料でも優秀な着火剤になりますよ。

薪ストーブを使う人にとっても着火に必須らしいです。

設営関係

全体的に道具が後ろに下がってます。

夏場が前衛守備だったら冬場は後衛守備になってます。

富山県の冬はめっちゃ天気悪くて晴れる事が殆ど無くて、ほぼ何か降ってます。なのでメインテーブルも椅子もテントの中に入るような配置になってます。

幕跳ね上げ

道具では無いんですけど、普段はあまり跳ね上げない幕を冬キャンプの時は跳ね上げてます。

風よけになり、雪が吹き込んでくるのを防いでくれます。秘密基地感もアップします。

ポータブル電源

夏は普通に地べたに置いているんですけど、冬はそれだとバッテリーが冷えてしまうので地面との縁切りのためにロールテーブルの上に置いています。色んな方の動画を見てると、冷やさないように保温バッグに入れてる方もいらっしゃるようです。

やっぱりポータブル電源含めバッテリー類は寒さに弱いです。カメラのバッテリーも弱くて、油断すると一瞬で放電しますね…

ポータブル電源についてはまだ経験した事が無いですけど、説明書をよく読むと氷点下は使用温度域に入ってないことが多いですね。冷えたら使えなくなることも有り得なくも無いので、もし電気毛布に頼りきってるのであれば、ポタ電が落ちた時のことも考えておきましょう。

ちなみにこのポータブル電源は500Whクラスです。

モバイルバッテリー+USBブランケットでもOK
電気毛布ではなくてもUSBから給電できるブランケットもあります。
USBならモバイルバッテリーでも使えます。

椅子にブランケット

夏も冬もHelinoxのグラウンドチェアを使っていますが、冬は椅子にブランケットを掛けています。

冬専用の追加装備です。

グラウンドチェアは座面にメッシュ部分があったり保温性が高いものではないので座ってるとお尻が冷えてきます。

チェアカバーを付ければ暖かいんですけど、ブランケットでも結構暖かいです。

ブランケットは1枚あると便利ですよ。肩から掛けても良いし、寝袋の下に敷けば底冷え対策になるし、寝袋に掛ければ若干性能上がるし。使い方無限大です。

寝床関係

夏場はフォームマットとフリースインナーだけだったんですけど、冬は凍えないように万全の体制で挑んでおります。装備の中で一番気合が入っている所です。

コット

コットも冬専用とまではいかないですけど、パンダで雪中キャンプする時は必ずコットを使ってます。

地べたで寝ても良いんですけど、やっぱ地面の冷気と縁切りしておきたいのと、溶けた雪でグランドシートがベチャベチャになったら嫌なので一段上げている意味もあります。

で、冬場はどうしても荷物が多くなるので、キャリーバッグとかケース類が幕内に散乱しやすいんですけど、コットを一段上げておくことで下に収納スペースが出来ます。わざわざ車まで行くの面倒なので結構助かってます。

もしパンダじゃなくてDDタープ使う時はコットではなくMozambiqueのマットになります。

エアマット①

コットの上にSEA TO SUMMITのインフレーターマットを敷いてます。

冬専用の追加装備です。

R値4.3です。

『R値』とは?
R値(熱抵抗値)は、スリーピングマットがどのくらい熱を逃さないか、つまり断熱力を評価する指標です。R値が高いほど、そのマットは断熱力が高いといえます。ただし熱を産み出すわけではないので、下がった温度を上げることはできません。

ただ、寝袋と違って気温何度だからR値をいくつにしろと決めることは出来ないそうです。使っているテントや寝袋、性別によっても寒さの体感は違うからなんですけど、だいたい目安としては氷点下に行くなら4以上と言われています。寒がりの人はより高いR値の物を検討してください

エアマット②

SEA TO SUMMITのエアマットも良いんですが、小さくて寝返りが打ちにくいので積載に余裕がある時は嵩張っても大き目のインフレーターマットを持って来ることがあります。

ただしR値は不明。

電気毛布

エアマットの上に電気毛布を敷いてます。

冬専用の追加装備です。

僕の中では最強の寝具です。めっちゃ暖かいです。

サイズは130×80cmで身体全体はカバーできないんですけど、僕はこのサイズでも十分です。で、このサイズで消費電力40Wなので単純計算で10時間使うと500Whクラスのポタ電がほぼ空になるんです。単純計算ですよ。で、これ以上大きな電気毛布だと消費電力が上がって1泊ギリギリになっちゃうので、このサイズにしてるという理由もあります。

寝袋

そして寝袋です。

冬専用の追加装備…というより冬用寝袋ですね。

雪中キャンプに行く時、10℃下回るようなときはカリンシアのD6持って行ってます。ややオーバースペック(極限温度-39℃)気味ですけど、暑かったらジッパー開けるとかして上手い具合に調節してます。

と言うか、僕まだ寝袋2つしか持ってないです。カリンシアD6と、ISUKAのアルファライト700Xですが、基本的には気温に合った寝袋を選ぶべきだと思います。でも、現実問題お金もかかるのでカリンシアを買う前は下駄履かせたりしてやりくりしてました。

参考までに(僕の体感温度です。)

気温 装備
~10℃

アルファライト700X
フリースインナー

~5℃ アルファライト700X
フリースインナー
ウェザーテックシュラフカバー
~0℃ アルファライト700X
フリースインナー
ウェザーテックシュラフカバー
湯たんぽ
氷点下 アルファライト700X
フリースインナー
ウェザーテックシュラフカバー
湯たんぽ
電気毛布

正直、かなり無理があります。ココまで来ると窮屈で寝返り打てないし、朝起きたら身体バキバキになってます。予算が許すのであれば冬用の寝袋を買った方が良いです。

ナルゲン湯たんぽ

普段も使っているナルゲンボトルは冬は湯たんぽとして使っています。

ぶっちゃけ、ちゃんとした金属製の湯たんぽを使った方が暖かいんだと思います。

僕がナルゲンを使っているのは、お湯を入れておけば朝起きた時に凍ってないからで、そのまま朝飯とかコーヒーのお湯沸かすのにすぐ使えるからです。金属製のゆたんぽだと内側を洗えないからその水飲もうかなとはならないですよね。別に汲んできた水が凍らないなら良いんですけど。

氷点下行くと凍っちゃって朝寒い中炊事場行かなきゃいけなくなるのが結構ツライので。

キャンプ道具以外の変化が大きい

冬キャンプの為に設営する『ギア』と呼べる物はこんな感じです。

今の装備から何を追加しようか、具体的なイメージが湧きましたか?

ただ、僕はストーブを持っていないので、これだけで冬キャンプをするのは不可能です。あとは防寒着・雨具関係、除雪道具がガッツリと増える感じです。

注意して欲しいのは『寒さ』の体感は人それぞれなので『これを着れば誰でも大丈夫』ってわけではないです。

特筆すべきものだけを紹介するので、実際どう重ね着しているのかはご自身の体質に合わせて工夫してください。

防寒・雨具関係

縁の下の力持ち。

電熱ベスト

小型のモバイルバッテリーで動く電熱ベストです。重ね着の中核を担う文明の利器です。超温かいです。

出力は強中弱の3段階。

他の電熱ベストは分かんないですけど、強で使うと1泊持たないです。弱であれば夕方から寝るまで、起きてから撤収までは問題なく使えます。

レインジャケット&パンツ

ワークマンで買ったやつ。

冬専用ではなくて、グリーンシーズンにも雨が降った時の上下カッパとして車の中に常備してあるものです。

もちろん、ジャケットとかモコモコのパンツとか履いてるんですけど、一番上にこれ着てしまった方が楽というか濡れないし穴空いても気にならないし暖かいし快適です。

雪にダイブして雪中花火大会を見物したりしてました。

ブーツ・裏起毛長靴

次は足回りです。

積雪が殆どないならソレルのカリブーを愛用しています。

積雪が多くなってくるとぶっちゃけ長靴の方が楽です。雪国の人は分かると思うんですけど雪掻きするほどの積雪になると、スノーブーツでは戦力にならない…というか膝下くらいの丈が無いと履き口から雪が入ってしまうので長靴の方が楽です。

まぁ、日常生活で雪掻きをする人なら長靴買っても良いと思うんですけど、わざわざ買いたくないって人は『ゲイター』でも良いかも。

長靴の良い所は、カッパと纏めて脱いだり着たり出来るところ。

防寒手袋

冬専用の追加装備です。

冬場の洗い物、設営に必須です。素手や薄手の手袋では手が悴んだり濡れたりでとてもとてもやってられません。

スコップ

除雪に必須。

安くても良いけど、先端はプラスチックより金属。形は丸より角型が良いと思います。

除雪しない地域の人だと買うの躊躇うかもしれませんね…

大きなビニール袋

撤収時に使います。

冬キャンプは結露や雪でテントがベチャベチャになるし、日が昇るのが遅いので乾燥撤収出来る方が少ないです。

そんな時に大きなビニール袋があれば濡れたテントをそのまま放り込んで帰宅→晴れてる時に乾かすの流れが楽です。確かセリアだったと思いますが45Lでロール型になってる商品があったはずです(曖昧ですみません)凄く便利なので探して見てはいかがでしょう!

ジャンプスターター

冬キャンプの落とし穴のひとつとして『車のバッテリーが上がりやすい』ことがあります。

僕も一回経験があって、河川敷でバッテリーが上がって帰れなくなり焦ったことがあります。それからはジャンプスターターを車に常備しています。

ジャンプスターターがあればバッテリーが上がってもエンジンを掛けることができます。あくまでも応急処置ですが有ると無いでは安心感が違います。

寒さの体感はひとそれぞれ

冬と夏の装備を比較して、何を使っているか紹介してきました。

ひとつ注意してほしいのは『寒さ』の体感はひとそれぞれなので、すべて同じ物を使えば快適に冬キャンプ出来るわけではありません。(特に僕はストーブ無しなので)

10月11月頃から装備を考えて慣らしてから本番に挑むようにしてくださいね。

亀ちゃんの外あそび

亀ちゃんの外あそび

『こんな田舎出て行ってやる』と一度は富山を出たものの、その魅力を再認識しUターン移住した管理人が、富山のアウトドアライフに関する知識や情報を発信しているブログです。

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