この記事では『後悔しないキャンプスタイルに合ったキャンプマットの選び方』を紹介します。
キャンプは家と環境が違うので寝れないとホント辛い。寝心地が悪かったり、寒かったり、身体が痛くなったり、色んな理由で眠れないことがるので慎重に選びたい。
それなのにキャンプマットてめちゃくちゃ種類がある。しかもそれぞれ価格も大きさも性能も全然違うので、自分のキャンプスタイル、目指したいスタイルに焦点を合わせて選ばないと使わずに物置き行きになる恐れもある。
なので、僕の考えとしてはキャンプマットは値段とか見た目だけで考えるのではなくて、自分のキャンプスタイル、主にキャンプする地域の気候、シーズンまで考慮して選んだ方が良いと思っている。
ということで、今回は、あなたのキャンプスタイルから考える『失敗しないキャンプマットの選び方』を紹介していきます。
僕も一応、車、徒歩、雪中といろんなスタイルでキャンプやってるので失敗談も併せて皆さんのためになるのではと思います。
スタイルを想像せよ!
では早速、結論からいきますが
キャンプマットを失敗せずに選ぶには『やりたいキャンプスタイルを想像する』ことが大事です。
車は使うのか?徒歩なのか?ソロなのか、家族なのか、季節はいつなのか?具体的に想定してみましょう。
Amazonでキャンプマットを調べて見たらほんとたくさんあります。
- 安い
- 高級
- 広い
- コンパクト
- 分厚い
- 薄い
- 勝手に膨らむ(インフレーター)
種類があり過ぎてほんと迷います。
その中から自分に有った物を探すのは非常に難しい。まぁ寝具選びってキャンプに限らず難しいものですよね。
これが家具でベッドとか枕を選ぶのなら家具屋さんに行ってスタッフに聞いてって出来ますけど、キャンプ用マットって皆さんほぼ通販で買うし、実際に寝るのは不可能に近いのでどれ選べば良いか分かんない。で、実際に使ってる人の動画を見たりすると思うんですが、自分とスタイルが違ってたり、案件絡んでたりと本当に自分に合ってるか分からんのですよ。
そんな方のために、今日は『自分に合ったキャンプマットの選び方』を紹介していきます。
実はキャンプマットって数や種類は多けれども大まかな種類に分別できます。
そして、それぞれの部類でどんなキャンプスタイルに合っているかが決まってるので、そこから自分のキャンプスタイルや、これから挑戦したいキャンプスタイルと照らしわせるのがベストだと思います。
キャンプマットのジャンル
ということで、早速僕が大別したキャンプマットの種類5つを先に紹介しておきます。
この大別さえ知っていれば、よほどの自分のキャンプスタイルと外れた物を選ばない限り、失敗しないと思う。
①アルミマット型
②激安エアマット型
③ゆったりインフレーターマッ型
④軽量インフレーターマット型
⑤ハイスペックエアマットタイプ型
それぞれ形も価格も性能も違っているので、ここからはそれぞれの型のメリット、デメリット、そして向いているキャンプスタイルを解説していきます。
アルミマットタイプ
恐らく殆どのキャンパーさんが持っているマットです。
アルミ面があって断熱性があり、折り畳むことが出来きて、幅広いキャンプスタイルで使えます。
メリット
安い。 価格帯:2000円~6000円、実店舗なら1000円台でもあるかもれません。
タフで雑に扱える 空気を入れるマットではなく、そのまま広げて敷くタイプなので頑丈です。敷く場所を選ばない。
座布団としても使える 畳み方をアレンジすれば、椅子を使わない地べたスタイルで座布団としても使えます。
汎用性高い 用途が広いので徒歩でもオートでも雪中でも出番が多い。他のキャンプマットと重ねて使うことが出来る。
デメリット
ちょっとデカい、嵩張る 折りたたむと15cm×15cm×50~60cmくらい。バックパックの中に入るような大きさではない。なので徒歩キャンプの人はたいていザックの外に括りつけてます。
ファミリー向けではない
何個要るん?ラグ敷いた方が良くない?それなら後から紹介する「ゆったりインフレーターマット」を人数分用意した方が良いと思う。
安いとR値が不明
Mozambiqueとかサーマレスト(5000円over)ならR値書いてあるけど、安いのは未知数。
ちなみにR値とは 断熱性のこと。特に冬場のキャンプで最も睡眠の妨げになるのは地面からの冷気で、断熱性の高いキャンプマットを使わないと寒くてとても寝ることができません、
R値について詳しい解説は端折りますが、ここでは『冬にキャンプしたいならR値が高いキャンプマットが必要』とだけ覚えておいてください。
コレだけで寝るのはちょっと辛い (中年にはキツイ)
他のキャンプマットが必要だったりコットが必要だったり
想定するキャンプスタイル
ソロキャンパー(徒歩、車問わず)
僕も使ってる。コットに敷いたり、他のマットと重ねたり)
地べたスタイル向け
コレだけで寝るのは若年層向け(おじさんにはコレだけで寝るのはキツイ)
激安エアマットタイプ
多くの無名メーカーから出ているエアマットです。
Amazonで大量に見かけますよね。
メリット
安い
2000円~3000円 他のタイプのマットに比べると非常にお手頃価格。コンパクト エアマットなので、収納サイズがめちゃくちゃ小さくなる。750のペットボトルくらい。重さは1kg切るくらい。
ポンプ付き
エアマットにポンプ構造が付いてるやつが多くて、口で空気を入れなくても良い。
寝心地が良い 安いから寝心地が悪いというわけでは無い。僕はコットで寝るより気持ちいい。
デメリット
品質
ちょっと未知数。無名メーカーが多い。
膨らますのが疲れる
いくらポンプが付いてても夏場は地獄、汗だくになる。ミニポンプがあると便利(概要欄)
R値が分からない
断熱性能はほぼ無いと見てよし。厳冬期とか雪中キャンプで使うのは厳しいかも。
ULから見ると嵩張る、重い
ポンプとか要らん。小さく折り畳めない。ザックに入れようとするといまひとつ。ハイスペックエアマットと比べると倍以上重い。
想定するキャンプスタイル
とりあえず安くマットを揃えたい人
安いし寝心地良いし悪い物では無い。寿命や品質についてはそれなりと思う。
徒歩&ソロキャンパー
僕も使う。電車やバスで徒歩キャンプした時に使ってる。
3シーズン向け
R値は未知数。冬に使おうとは思わない。
ゆったりインフレーターマットタイプ
インフレーターとは?エア的の中に圧縮されたウレタンが入ってるので、エアバルブを開けると「ある程度」自動で膨らみます。
そのインフレーターマットの中でも幅が広いモノ、分厚い物があります。
価格帯 5000~8000円
メリット
広々と使える
アルミマットとか激安エアマットだと幅が50~60cmだけど、ゆったり型のインフレーターマットは60~70cmくらいで広々と使える。
小さいコットとかマットで寝てると腕がはみ出る、寝返り打てないって人居ませんか?そんな人でも安心して眠れると思う。
寝心地最高
ほぼベッド。厚みも凄い。5㎝とか8㎝とかあるので、重量級の人が寝転んでもマットが沈み込んで床に付いちゃう、みたいなこと少ないです。
価格 寝心地の割に安い
材質が良い 激安エアマットやアルミマットと違って、表面の材質が上質なことが多い。
生地が良い
厚手のポリで破れにくかったり。エアマット全般パンクするリスクはありますが、ゆったり型のインフレーターマットは厚手で丈夫なものが多い印象です。
デメリット
最後まで膨らまない
「ある程度」までは膨らむけど、完全放置で空気パンパンにはならない。何回か使うと膨らみ癖が付くと言われてるけど、最後は手動で空気を入れる必要がある。
折りたたむのが大変
放っておくと空気が入るので、折り畳む時に気を抜くと膨張する。体重かけて空気を抜きながら丸めていくにはコツが必要。
デカい
かなりデカい。アルミマットよりも嵩張る。
空気を抜いたとしても60×25×25くらい。
重い
デカいぶん重い。3kg弱
R値が分からない
アルミマットと同様、記載がない事が多い。冬場の使用は未知数。
想定するキャンプスタイル
ファミリーキャンプ
寝心地はめちゃくちゃ良いです。嵩張るけど数を揃えるなら一番向いてると思う。
連結機能付きの物もある。
オートキャンプ
オートキャンプしかしない方、収納サイズや積載量は気にしないよって方にはおすすめ。
地べたに敷いても良いし、コットの上に乗せてもOK。重さは3kg弱になるけど他の道具に比べれば軽い。
車中泊キャンパー
フラットになるような車に最適。多少の凹凸が有っても均してくれる。車中泊ならソロテントで寝るより広いんだから寝心地を求めても良いのでは?
軽量インフレーターマット
コンパクト路線のインフレーターマットでややガチ勢向け、R値が高い割にリーズナブル。
Sea to summitとかサーマレストから出てる。
価格帯 8000円~1万円台
メリット
R値が高く、明記されている
メジャーなメーカーから出てるので、ちゃんとR値が記載されてる。
シーズンに合った物を選ぶことができる。
コンパクト
ゆったり系のインフレーターマットに比べると収納サイズが1/3とか1/4になる。
ザックに入れようと思えば入る大きさになる。僕が持ってる奴はR値4.3で直径20㎝×26㎝で888g。
車が小さいので非常に助かる。
インフレーターマットだけど激安エアマットよりも軽い場合もある。
ハイスペックエアマットに比べて安い
マットはR値が高くなると価格も高くなる。
この後紹介するハイスペックタイプは数万円クラス。それに比べればリーズナブル。
デメリット
最後まで膨らまない
最後は自分で膨らませる必要がある。
若干、中途半端感がある
徒歩キャンプ、バックパックを考えた時、コンパクトではあるが、エアマットに比べると倍近く大きい。
ザックには入るには入るけど大きなザックが必要?55Lのバックパックで使ったけど、結構圧迫する。
R値目的で選ぶなら寒い時期限定の用途になっちゃうかも?
暖かい季節なら激安マットでも良い。
想定するキャンプスタイル
秋~冬キャンプ
10℃以下 R値高いので秋以降重宝する。
アルミマットと組み合わせれば底冷え対策バッチリ。R値はマットを重ねることで足し算できる。
幅広い雪中キャンプ に対応できる。
ソロの場合、軽量インフレーターマットがあると、ゆったりインフレーターの出番が少なくなると思います。実際にVENTLAXのインフレーターマットとsea to summitのインレーターマットを同時期に買ったんですけど、キャンプには小さいシートゥを持って行ってる。ベントラックスは家で試しに寝てみただけで使ってあげられてない。
ソロキャンプで考えるとキャンプ道具は軽いは正義、小さいは正義、暖かいは正義になる。
オートから徒歩までカバーできると思います。
ハイスペックエアマット
ガチ勢向けのハイスペックエアマット
軽い、コンパクト、断熱性が高い、全て兼ね備えている。
価格帯 数万円~
メリット
小さい
物によっては1Lボトルより小さくなる
軽い
500g切ってたりします。
R値で選べる
シーズンに合った物を選べる
デメリット
高い!高すぎる!
R値が高くなるほど価格も高くなる。良い物は4万円近くなる。
ファミリーキャンプで数を揃えるのは難しい。
エアマットなので破れると精神的ダメージが大きい。
想定するキャンプスタイル
- 徒歩(バックパック)、UL
- 厳冬期のソロキャンプ
- 登山もやってみたい人
凄く効果でハイスペックです。
値段で敬遠してしまいがちですが、キャンプにドハマりして幅広いスタイルに挑戦したいとか、頻繁にキャンプに行くなら、軽量インフレーターマットを買うよりこっちを選んだ方が良いかも。
汎用性が高いと思います。
ちなみに僕もまだ持っていません。これ以外は持ってるんですけど、お財布に余裕があるなら買いたいです。
まとめ
最後にまとめです。
『あえて選ぶなら?』ということで表にしてみました。
入門(3シーズン) | 中級(冬季など) | ||||
ソロ (徒歩) |
ソロ (オート) |
ファミリー | ソロ (徒歩) |
ソロ (オート) |
|
アルミマット | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
激安エア | 〇 | ||||
ゆったり |
〇 | 〇 | |||
軽量 インフレーター |
〇 | ||||
ハイスペック | 〇 |
僕はファミキャンはしないのでソロキャンプに焦点を当ててるので申し訳ないですが、こんな感じです。
これからどんなスタイルでキャンプしたいのか、どの季節にキャンプしたいのか、照らし合わせて選んでみてはいかがでしょうか?
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