皆さんこんにちは、亀ちゃんです。(Youtube:亀ちゃんの外あそび)
最近、女性ソロキャンパーがキャンプ場で危険な目に遭う事件が増えているようです。
確かにTwitterとかニュースサイトを見てもそうですが、Youtubeにも『侵入されそうになった』みたいな恐怖体験が増えてきたようにも思えます。
とても残念な事なんですけど、そういうニュースを見ると『防犯ブザーを持ちましょう』とか、『ダイヤルロックを掛けましょう』と、在り来たりと言ったらアレですが、対策を挙げて終わることが多いです。
でも、実際にどう設置したら良いのか?実際に効果はあるのか?結局分からず終いになってる気がする。例えば、南京錠ってどうやって仕掛けるの?とか、じゃあ防犯ブザーってキャンプ場でどこまで聞こえるの?とか…全然分からない。
とういう事で、この動画では『テントに侵入されないための対策』と『侵入されそうになったらどうするのか?』を実際に自分のテントに施して色々検証してみようと思う。
で、具体的な対策を事細かに載せてしまうと、犯人に対策されちゃうとか、賛否あると思うんですが、実際に仕掛けてどんな効果があるのかを知っておくことはとても重要だと思うし、女性だけでなく男性にとっても防犯上役立つと思うので記事にまとめてみました。
計画的な犯行への対策
まず、前情報で知っておいて欲しいことなんですが、『犯行』には2種類あるそうです。
1つが、計画的な犯行ですね。初めから女性を狙いにその場に来ている場合ですね。
2つ目が、衝動的な犯行です。魔が差したじゃないですが、人が少ないとか、誰も見てなさそうとか、色々な状況がそうさせてしまったような犯行ですね。
これ当然、計画的な方が凶悪ですよね。最初から狙いに来てるわけなので。
よく裁判のニュースでも計画的だったかどうかが焦点になってると思うんですけど、まずは危険なコイツ達を遠ざける必要があります。
そうなると、やっぱり『予約制の完全区画別キャンプ場』を選ぶのが何よりのポイントになってくるかなと思います。
予約制なら名前や電話番号の記録が残るし、場所によっては車のナンバーも控えられますよね。それに変な奴が予約制のキャンプ場でウロウロしてると目立つってのもありますよね。
侵入までの時間を稼ぐ大切さ
では、実際に侵入対策をやっていくんですが…
どれだけ侵入対策をしても、結局は布切れ1枚で隔てられているわけで、力づくで来られた日にはどうしようもない…と思う方も少なく無いと思う。
しかし、ALSOCKの調べによると、『侵入に時間が掛かるほど犯行を諦める』というデータが出ています。
2分以上で17.1%が諦めて、2分~5分でなんと半分以上の51.4%が侵入を諦めるそうです。
さっき布切れ1枚と言いましたけど、だからこそ侵入に時間が掛かるよう対策をする意味は大きいと思う。
時間を稼ぐことが出来れば、犯人が手古摺っている間に防犯ブザーを鳴らすとか、警察に通報するとか、最終手段と言って良いのか分からないですけど護身用具を構えるとか、そういうった時間的余裕が生まれます。
記事の後半で、最悪侵入された時にどうすれば良いのか?も触れますので、是非後半までご覧いただけたら嬉しいです。
で、今回は不在時の『盗難対策』ではなくて、幕内で寛いでる時の『侵入対策』ということで、具体的な設置例を紹介していきます。
外からテントを開けられないようにする
まずは、『外からテントを開けられないようにする』です。
ニュースにもなってましたが、いきなり女性のテントのファスナーを開けて『寒くない?』と聞いてくる自覚の無い変態が居るそうです。ちょっと俄かに信じられないんですけど居ると。
これは、いわゆる『南京錠掛けとけよ』って奴なんですが、でもどうやって掛けたら良いか分かんないって事なんですよね。
で、考えてみた方法は
入口(フライシート)のファスナーを地面に固定しておく
1つめは『フライシートの入口のファスナーを内側の地面に固定しておく』です。
これで外からファスナーを開けることが出来なくなります。
やり方は凄い簡単で、フライシートの入口のファスナーにガイロープでもワイヤーでも何でも良いんですけど、ループを出して、それをフライの内側に打ち込んだペグに引っ掛けておきます。
設置の実演
実際やってみましょうかね。
*実際に設置する様子を撮影してくる。
理想なのは解いたり切断が難しいワイヤー式のダイヤルロックです。
外から開けようとしたらどうなる?
実際に外から開けようとするとどうなるか見てみましょう。
*内側&外側から開けようとする様子を撮影する
中からは簡単にに解除できる
中からはペグから外すだけで簡単に解除出来るので、これお勧めです。
*外す様子を撮影する。
防犯ブザーでも良い
ファスナーの固定に防犯ブザーを噛ませても良いです。
ダイヤルロックと一緒に防犯ブザーを取り付けておけば、無理やりファスナーを開けられた時に防犯ブザーのピンが外れて警報を鳴らすことができます。
*防犯ブザーを噛ませる様子を撮影する。
寝てる時に侵入されても気付けるかもしれないので良いかも。
お勧めの防犯ブザー、というか『仕掛けやすい形』は、ストラップと引き紐が一直線になってるタイプ。
ボタンを押すタイプとかストラップ自体が引き紐になってる防犯ブザーは仕掛けられないので注意。(仕掛けないなら問題ない)
力尽くで侵入されそうな場合
中ならの施錠で諦めてくれれば良いんですけど、それでも力尽くで侵入されそうな場合は、速やかに警報、通報、するしかないと思います。
防犯ブザー
で、登場するのが『防犯ブザー』すけど、果たしてキャンプ場で防犯ブザーを鳴らして何処まで届くのか?って疑問がずっとあって。
当然、侵入者からすると大音量の音を鳴らされると怯んで諦めるかもしれないけど、もし周りと離れてたりすると人を呼べるほどの効果があるのかなぁと。
キャンプ場によっては風が強かったり波の音が大きかったりしますからね。
なので、実際にテントの中で防犯ブザーを鳴らして、聞こえるのかどうかやってみようと思います。
テント内の防犯ブザー音は何m届くのか?
では、実際やってみましょう。
使う防犯ブザーはAmazonで買ったヤツです。808円。
大音量88db。場所は浜黒崎キャンプ場。海辺のサイトで波音が結構凄いです。(*キャンプ場、近隣キャンパーさんには了解得ています)
テントの中で鳴らしてから歩いて離れて行って測定アプリの距離を読んでみる。
*撮影必要
今回の実験では、テント内で鳴らした防犯ブザーの音は〇〇mで全く聞こえなくなりました。
防犯ブザーの範囲内に誰か居て欲しいかも
最低でも防犯ブザーの音が届く範囲に自分しか居ないのは怖いと思う。
誰も居ないのに真横に張ってくる『トナラー』も嫌だって言われるけど、今の実験の距離を何となく頭に入れておいて、程よい距離感でファミリーキャンパーとかの近くに張った方が良いかもしれない。
あと、防犯ブザーってどんな音がするのか僕は知らなかった。
凄い機械的な音なんだなって思った。もし鳴ってたら誰かが助けを求めてるってことだから勇気を出して駆け付けてあげたいなと僕は思う。
緊急通報機能
で、防犯ブザーを鳴らすような事態になっていたら、一刻も早く通報すべき状況だと思います。
待った無しというか。いきなり他人のテントのファスナーを開けちゃうようなオッサンが『大丈夫?寒く無い?』と、気遣うような言葉を発していようが、僕だったら問答無用で防犯ブザーを鳴らし、退かないなら通報も止む無しかと思います。
で、通報と言ってもスマホをタップして、コール音が鳴って、警察が受話器を上げて、状況説明して、住所伝えてる暇なんて無いと思うので、ココはスマホの『緊急通報機能』を使ったら良いと思います。
これはアプリとかじゃなくて、AndroidにもiPhoneにも初めから備わっている通報機能で、起動すると警察の緊急通報センターに電話が自動的に発信されます。もし発信中に襲われたとして通話が出来なくても、現在地が発信されます。
緊急時とかパニックなってる時に助かる機能です。なのでスマホは肌身は出さず脇に置いておいた方が良いと思います。
iPhoneの場合(8以降)
いずれかの音量ボタンと電源ボタンを長押しし続ける。
もしくは
電源ボタンを素早く5回連続で押す。
*実際の様子を撮影する
*iPhone7以前の場合は、サイドボタンを5回素早く押すと緊急SOSのスライダが表示される。ただし自動で発信したりカウントに合わせて音を鳴らす設定はない。
Androidの場合
機種ごとに若干異なるけど、基本的に緊急通報の機能が搭載されています。
ロック画面のPINナンバー入力画面なんかに「緊急通報」があるのでタップしたり、これも機種によるけどボタンのアクション割り振りで立ち上げることがきるそうです。
電波が無いと意味が無い
で、このパニック時にも使える便利な通報機能なんですけど、当然ながら電波が無い所では使えません。
キャンプの防犯でも『電波が届くキャンプ場を選びましょう』と聞きますけど、そう言う事です。電波が無ければ通報できないってことですね。
じゃあ、利用予定のキャンプ場に電波があるかどうか、どうやって調べるのって事なんですが、各キャリアの電波マップを見ればすぐわかります。キャンプ場に電話を掛けなくても良いです。
『ドコモ 電波マップ』『AU 電波マップ』『Softbank 電波マップ』で検索してみましょう。すぐ出てくるので分かると思います。
あとはこの電波マップが本当に正しいのかどうか?まぁ気になると思いますけど、試しに富山県で殆ど電波が来てないことで有名な『安居緑地キャンプ場』で見てみましょう。
AU
docomo
Softbank
AUはバリバリ電波が届くみたい…ちょっと眉唾なんですけど、他のキャリアはちゃんと(?)届きにくいことが分かります。
こんな感じで、ちょっと面倒くさいんですけど特に初めて行くキャンプ場に電波が届くかどうか調べておくと、もしもの緊急通報が出来ない!ってことにはなりません。
SNS投稿の落とし穴
と言う事で、テントへの侵入対策について色々見てきましたけど、最後はSNSの使い方について注意喚起して終わろうと思います。
SNSで怖いのは、フォローしたりされたりするとリアルでも仲良くなったと錯覚してしまう事じゃないかなと思います。(YouTubeもそうだと思うんですけど。)芸能人まではいかないけど、手の届きそうな素人に思えるというか。そう感じちゃう人も居なくは無いってことです。
よく言われていることでけど、当日のSNS投稿は控えた方が安全です。
投稿に位置情報が無くても写真に写り込んだ街灯の形、ベンチの色とか形とか、テトラポットの積み方とか、信じられないような些細な事で場所が特定されてしまいます。そんな僕も自慢じゃありませんが富山県内のキャンプ場であればフォロワーさんの写真を見てキャンプ場を特定できる自信があります。
そうなるといくら予約制の区画キャンプ場でも、初めから本人を狙って『計画的な犯行』も可能になってしまうでしょう。
ということで、被害に遭う側の対策ばかりで、もちろん犯行をする側が100%悪いと思うんですけど、この記事が少しでも防犯の役に立てば良いなと思います。
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